カテゴリ:未分類( 2 )

都築響一「東京スナック飲みある記」

e0219736_18411897.jpg

昨日、スナックをテーマにしたトークイベントに出掛けてきました
トークをして下さったのは都築響一さんと玉袋筋太郎さん!

ユーモアに満ちた、さすが芸人さんという振る舞いやお喋りの玉さん
にこやかでおっとりした中に、強い信念や探究心を感じさせる都築さん
本当に楽しい、あっという間の一時間半でした

お酒の飲めないわたしがどうしてこのイベントに出掛けたかというと、とにかくお二人がとても好きだからです
特に都築さんは10代の頃から書籍を集めるくらいファンで、今回初めて実際にお目にかかることができました
そしてもう一つの理由は、スナックと喫茶店はどこか共通点があるような気がして仕方がなかったからです
再開発に飲まれ、消えゆく文化
激動の昭和を見てきた人々の素晴らしい人生
人と人との濃密な関わりやあたたかさ
お二人の口からそのようなことが次々と語られ、それをわたしなりに喫茶店に置き換えて解釈したりしながらじっくり聴きました
ああ、やっぱり思った通り
似たところがたくさんありました

「スナックって中が見えづらいですよね、入りにくいですよね」
トークの中盤に都築さんが仰いました
このことに関して都築さんは、スナックに入るのは他人の家にあがるような感じと似ている、と解釈しておられました
だから外から窺えないし、入りづらいのだと
これにはわたしはとても驚きました
同じことをわたしも常々考えていたからです
喫茶店を訪ねる時、どのお店でも(小さいお店は尚更)少なからずドアの前でためらいます
これは何軒訪ねても、いつまでたっても慣れないところです
だけどこの感覚は「喫茶店は現代の大衆的なお店とは違う、家的なものだから」という想いと繋がっているとわたしなりに分析しました
だからこそ、たくさんのお店を訪ねた今でも、この感覚だけは絶対に忘れないようにしています
喫茶店はマスターやマダムのお家のようなもので、同時に親しい常連さんたちのもの
わたしのような一見がミーハーな図々しい態度であがり込んではいけない
あくまで個人の意見ではありますが、この感覚を忘れたらわたしが喫茶店をあちこち訪れる意味は全く無くなると思っています
都築さんのお話でわたしはこのことに改めて気づかされ、同時に自信を得られた気がしました

e0219736_19192571.jpg

トークが終わった後にはサイン会が開かれました
都築さんの「東京スナック飲みある記」に、わたしの名前と共にサインをしていただきました
そこでわたしは喫茶店が好きなことと一番共感したその話をすると、都築さんは大きく頷いて下さいました
お話できて本当に嬉しかったです!
(とは言っても話すのが精一杯で、握手もお写真もお願いし忘れて立ち去ってしまってことを後で激しく悔みましたが…)

帰ってから「東京スナック飲みある記」をじっくり読みました
23区のスナックがあちこち紹介されているのですが、マスターやママの人生や街の歴史などにも触れているので「こんなお店あるからあなたも行ってみたら~?」という、ありふれたグルメ本のような丸投げ感がありません
都築さんの取材力やこだわりはいつの時代もかっこよくて憧れます
それに、都築さんと言えば!という感じたっぷりのノスタルジックな写真も多数掲載されていて、さすがだなあと嬉しくなりました
読み物としても、写真集としても秀逸です
スナックに限らずとも、喫茶店や昭和の空気が好きな方にも好まれる本だと思います
[PR]
by chanomibanashi | 2012-02-25 20:01

千葉県松戸市「常盤平団地のスターハウス」

e0219736_18323591.jpg

この案内図を見て無条件にワクワクしてしまったあなたは、間違いなくわたしと一緒の趣味です
団地愛好のなかでも特に「スターハウス」が大好きな方のはずです!

e0219736_18425022.jpg

先日、現在もスターハウスがたくさんあるという松戸市の常盤平団地に出掛けてきました
誰が名付けたかのか分かりませんが、この「スターハウス」というネーミングは本当に素晴らしいと思います
だって実際は星型ではなく、Y字型なんですから
この建築をみて「ああ、星のようだ」と思った方の感性には脱帽です

e0219736_18453798.jpg

中層フラット棟の大群もいいですし、または白髭東アパートや高島平団地のような高層で大規模なものも見ごたえがあります
しかしわたしはどうしても、デザイン性のあるスターハウスのようなポイントハウスに心惹かれるのです
ただこのスターハウス、形状の関係で多くの土地を必要とすることや建築コストが割高なことなどあり、だんだん作られなくなっていったそうです
日当たりや風通しは抜群なんですけどね

新たに建てられなくなった、ということは、数も少ないということです
しかも老朽化したスターハウスは、改修や建て替えというよりは取り壊しの方向で進むことが多いとのことです
興味のある方は、思い立ったらできるだけ早めに見学に行かれることをお勧めします
(常盤平だけでなく、全国各地にまだ残っているところはあちこちありますよ)

e0219736_19121591.jpg

そして、よりいっそう常盤平団地を知るのにぴったりの展示があります
常盤平のお隣の八柱にある松戸市立博物館には、常盤平団地の一室を再現したコーナーがあるのです
e0219736_19192958.jpg

e0219736_19192841.jpg

e0219736_19193445.jpg

e0219736_1919244.jpg

e0219736_19224052.jpg

ご覧の通り、かなり本格的です
団地愛好家にもいろいろありますが、実際住んでしまうという「住み団」の方々の気持ちが本当によく分かります
わたしもこんな暮らしがしてみたいな…

e0219736_1928320.jpg

e0219736_1928558.jpg

常盤平と八柱はだいぶ距離があるのですが、団地を眺めながらとことこ歩いて行ったのでちっとも苦にはなりませんでした
普段は団地と言えば外観を眺めることしかできませんが、博物館で団地内部の雰囲気も味わうことができてとても楽しかったです

この団地の近くには喫茶店もありました
ある一軒の喫茶店の奥様に、団地の歴史や現状などをお聞きしたりもしました
常盤平団地はもう50年は経っているとのことで、「常連さん達ももうだいぶお歳の方が多いのよ」と仰っていました

e0219736_19404374.jpg

団地が完成し、続々と入居が始まり、若々しい活気と夢に満ち溢れていた時代に思いを馳せながら、常盤平を後にしました
[PR]
by chanomibanashi | 2012-02-21 19:00