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カテゴリ:東京・江東区( 4 )

亀戸「コーヒースタンド キャット」

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中の見えない濃い扉
こういった扉はやっぱり緊張する
しかし中は本当に素敵で、一気に気に入ってしまった

細身ですっとした佇まいのマスターは、ぱりっと白いワイシャツとネクタイがきまっていた
キャットは40年も続くお店で、現在は体調と相談しながらお仕事をしているそう
「利益より健康」と、マスターは少ししみじみと言った

薄暗くシックな雰囲気の店内はお酒を飲むシチュエーションにも合いそう
すっきりとしたカウンターも、入り口そばの個室気分のテーブルも、奥の一段上がったムードある空間も、どれもいいなと思えた

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キャットのモーニングは13時までと、比較的遅くまで注文できる
しかも安い
バックビートが心地よいファンクを聴きながら、わたし自身少しずつキャットの雰囲気に溶け込んでいくような気がした

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帰ろうとした時、マスターと奥様が「タロウちゃん入院してるし…」などと話していた
どうやらマスターの猫のことらしい
この時は時間があまり無くて詳しいことが分からないままお店を出たのだけど、この日を境にわたしはタロウちゃんのことが心の隅っこで気になるようになったのだった

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あの日から一年
亀戸天神社へお参りに行った帰りにキャットに立ち寄った
タロウちゃんのことをマスターに尋ねると、実はタロウちゃんは飼い猫ではなく可愛がって世話していた野良猫だそう
そのタロウちゃんはあの時入院し、そしてそのまま別の優しい人に引き取られて幸せに暮らしていると教えてくれた
心温まるいいお話だなと、じーんとしてしまった

この日は前回よりたくさんお話ができた
マスターが若かりし頃夢中になったものの話、お店を開いたきっかけや当時の様子など、それらすべてが興味深くてかっこいいエピソードばかり
「いい時代だったよ」と振り返るマスター
当時のマスターは相当もてていただろうな、きっと
今でもダンディで素敵なマスターの横顔を見ながらわたしはそんなふうに思った

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お店の名前の通り、猫好きなマスターがカウンターに立つ喫茶店
さらに、そんな名前とマスターに誘われるように猫好きなお客がやってくる喫茶店
かく言うわたしも、その一人である
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by chanomibanashi | 2012-06-22 02:22 | 東京・江東区

住吉「ミルクホール 若葉」

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わたしにとってのミルクホール初体験
古めかしいコカコーラの看板と白い暖簾が迎えてくれた

近所の人だろうか
おばあさま二人が仲良くテレビを見ながらお茶を飲んでいて、別のテーブルでは男性が一人、新聞を読んでいる
わたしが戸を開けて一歩中に入ると、すぐに皆こちらに気がついて一斉に視線を向けた
するとおばあさまの一人が「あら、若いお客さんだわ」と言いながら慌ただしく席を立ち、わたしのお茶を準備し始めた

想像通りノスタルジックな店内
壁に貼り付けてあるメニューの中から並盛りの焼きそばをお願いした

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色も味もあっさりめの焼きそば
追加のソースや紅ショウガは各自自由に加えていただく
シンプルで懐かしい、ほっとする焼きそばだった
焼きそばは奥にいるおやじさんが作ってくれたようだ

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わたし以外のお客たちやおやじさんは、それぞれテレビに夢中になっている
そんな中、うつむき加減で黙々と焼きそばを食べるわたし
するとわたしの焼きそばのお皿の前を、すっと黒い影が通り過ぎていったのだ
え?今の何…?

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あ、ねこちゃん!
テーブルの横にあった冷蔵庫に飛び乗り、じっとわたしを見ている
「ねこと遊びたい…」
わたしは焼きそばを平らげ、カメラ片手にねこちゃんを追いかけ始めた

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初めは近付いてもくれなかったけど、時間が経つにつれて慣れてきた
最後には撫でさせてくれる大サービスぶり

ねこを撫でながらおやじさんとお話した
お店は60年くらい続いているそうで、中の様子は当時とほぼ変わらないとのこと
最近ではテレビの取材が来たり、近所ではない若い人が訪れたりするのだと教えてくれた

おやじさんはとっても気の利く方で、丁度いいタイミングでちょくちょくお茶を足してくれた
話す雰囲気も優しい

また、お店では昔から絶えず野良猫や捨て猫を飼い続けているらしく、このねこちゃん(「クック」と呼ばれていた、ように思う)も元野良猫なのだそう
クックちゃんは野良猫だったとは思えないくらい、今ではすっかり穏やかな顔をしていて可愛い
そんな様子を見ながら、優しいおやじさんに拾われて良かったなと思った
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by chanomibanashi | 2012-03-27 08:58 | 東京・江東区

亀戸「純喫茶 サヴォイア」

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ベルベットと岩の壁と自動ドア
その何とも言えない組み合わせがよかった

入口に近いソファの席では、常連さんであろう奥様方がわいわいと楽しそうにお話をしていた
縦に広い店内を奥に進むとそちら側にはだれもおらず、ゆったりと過ごせた

テーブルも、ソファも、ステンドグラスも全部緑色
素敵な統一感だ
トイレのドアの曲線もいい

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レモンスカッシュを飲み終えて外に出ると、急に空が黒くなり雨が降り出した

そういえば、お店の奥さんのたまに覗かせる笑顔がなんだかかわいいと思った
初め硬い表情で淡々とお仕事をしているように見えていたのでなおさらに
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by chanomibanashi | 2011-05-25 23:18 | 東京・江東区

西大島「純喫茶 ヤング」

マニアというほどではないが、わたしは団地が好きだ
きっかけは前川國男氏の建築展
彼が手掛けた阿佐ヶ谷住宅の傾斜屋根型テラスハウスが素晴らしくて、一気に団地に興味を持った
それからは書籍を買い集めたり、実際に団地を見に行ったりしている

西大島駅を降りて少し歩くと、大島四丁目団地が見えてくる
大規模でなかなか見ごたえのある団地である

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団地の一階部分が商店や飲食店になっているのだが、その一角に純喫茶ヤングがあった
団地と純喫茶を一度に楽しめるとは!
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中は常連さんでにぎわっていた
煙草店も兼ねていて、煙草だけを買って帰る人もちらほらいた

片方の壁には食事メニューが多数貼ってあり、もう一方の壁は鏡になっている
モーニングには残念ながら間に合わなかったので、ホットコーヒーのみいただいた
わたしには少し濃く感じたが、最後までおいしかった

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明るくて、少し豪快なところもある魅力的な奥さんとお話をする
テレビの取材を何回か受けたようで、「今の人たちには珍しいのかね、純喫茶って」とにこにこ話してくれた

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ふと目をやると、古ぼけたサンプルケース
やっぱりいいな、喫茶店って
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by chanomibanashi | 2011-05-24 04:15 | 東京・江東区