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カテゴリ:新潟県( 6 )

長岡「コーヒーホーム シャルラン」

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遠目からはどんな感じの喫茶店なのか分からず、しかも二階だったので初めは迷った
入口をちらっと覗いて決めようと思い階段を上ったのだが、もうちらっと見たか見ないかのうちに決まりだと思った
あたたかなオレンジ色の扉、そしてその奥に見えるお店の様子にぐいぐいと引き込まれていった

入ってまず嬉しかったのは、美しいステンドグラスがあるゴージャスな景色
白い背もたれカバーのついたイスの感じも相まって、お店全体が上品で豪華にまとまっていたのだ
いい具合にステンドグラスが見える席に腰をおろして、この日はコーヒーとタマゴサンドを頼んだ

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店内は程よく広い
しかしプライベート感ある座席の配置のおかげでさほど周りが気にならないのがいい
ステンドグラスに目を奪われがちだが、よく見るとあちらこちらに凝ったデザインを見つけることができた
パーテーションには孔雀のシールが貼ってあったり、キラキラと放射状に輝くお洒落なライトがあったり
コーヒーが運ばれるまでのあいだ、退屈することなくシャルランを満喫していた

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焼きたての卵焼きが挟んである、ふわふわのサンドウィッチ
新潟の喫茶店はこのスタイルのタマゴサンドが多いように思う
濃い目のあたたかいコーヒーと共に美味しくいただいた

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上品なのはお店だけではなく、会計をしてくれたマダムもそうだった
仕事ができる感じの女性、と言ったらいいのだろうか
髪の毛を後ろにすっきり束ねた、きりっとした雰囲気が美しいマダムだった

おみやげのマッチを握りしめ、「やっぱり階段は上るためにあるんだよな」などと考えながらシャルランを後にした

旅先ではなおさら、迷わず喫茶店に飛びこまなくちゃ
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by chanomibanashi | 2012-03-31 20:06 | 新潟県

長岡「純喫茶 パール」

この日、長岡はとても冷たい雨だった
駅に降り立ち、まずは長岡の凄まじい発展に驚いた
わたしの知っている長岡ではないような、でもやっぱり懐かしい、不思議な感覚だった

そんな中、純喫茶パールは辺りの開発とは全く逆の雰囲気
その佇まいはそれはそれで驚きの対象だった
少し道を入っただけでこんなに違うのだ

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丸いドアノブをガチャリと回してお店に入る
薄暗く、しっとりした喫茶空間がそこにあった
マダムは小柄で上品な感じの方
ソファに座ってテレビを観ていた
わたしたちに気が付いて、マダムはゆっくりとメニューを持ってきてくれた
寒さを紛らわすものが欲しくてわたしたちは紅茶とココアを頼んだ

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壁には花のパネルが飾られ、ソファに敷かれた座布団も花模様
それがとてもやさしい感じがして、マダムの雰囲気にも合っているなと思った
そのやさしさは頼んだ飲み物にも表れていて、紅茶もココアも美味しい
特にココアは缶を開ける音、鍋でしゃかしゃかかき混ぜる音、カップに注ぐ音が心地よく、丁寧さも伝わってきた
紅茶はパールオリジナルのカップ
わたしは気持ちが満たされ、どしゃ降りの憂鬱も寒さもすっかり気にならなくなっていた

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お店の中央、一番いい所にまん丸のライトが二つ下がっている
本当はもう一つあったけど、調子が悪いので今は二つだとマダム
実際に電気を点けてもらうとさらに素敵で美しい
それを見ながら、横からあいぼうが「これがパールじゃないか」と一言
ああ、言われてみれば確かに丸く輝く真珠のように見える

長岡の街はどんどん変わっていくけれど、どうかこの真珠はいつまでも素朴に輝き続けてほしいと願ってやまない
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by chanomibanashi | 2011-12-01 00:00 | 新潟県

佐渡「喫茶 カド」

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カドは、佐渡に着いて一番に行った喫茶店
とにかくまずレンタカー屋さんに行かなくてはならなかったのに、途中で見つけてしまったらもう入らずにはいられない
美味しそうに湯気のたったコーヒーのイラストの看板が、きちんと「かど」に立っていた

外からは中の様子がほとんど分からなかった
少し緊張しながら入ってみると、地元の常連さんたちが和やかに朝のひとときを過ごしていた
何処に行っても、この光景を見たときの安心感は不変だ
大きな旅行カバンを持ったわたしたちは明らかに異質だが、佐渡は観光の町
先客たちはわたしたちを特別気にしたり変な視線を向けたりすることもない
ほっと緊張もほどけ、早速ベージュ色のイスに腰をおろして温かいカフェオーレをお願いした

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寒い寒い佐渡の朝
じんわりしみこむミルクの温かさ
のんびりしすぎてしまいそうになったけど、わたしたちは先を急がなくてはいけないんだった!

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帰り、自動ドアが開かなくてどうしようかと立ち止まってしまう
「あら、帰らないでって言ってるねぇ」と言いながら、奥様が手でガラガラ扉のように開けてくれた


自動ドア横の棚にちょこんと座る二匹の猫と、奥様の笑顔に見送られて、佐渡島の旅が本格的に始まったのであった
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by chanomibanashi | 2011-11-30 05:10 | 新潟県

白山「コーヒーの店 白十字」

新潟市の繁華街は万代シティや古町である
これらのエリアは新潟駅からは少し距離があり、わたしたちはバスで向かうことにした

古町に着いたころにはもうあたりは暗くなっていて、多くの店がシャッターを下ろし始めていた
何度も来ている町なので、昼間の賑やかな雰囲気も知っている
そのこともあって、こんなにしんとした古町を見たのは初めてだったかもしれないし、なんだか別の町にも感じられるくらいだった

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一番訪れたかった白十字は、まわりより営業時間が長くてよかった
笑顔のマスターとアルバイトのお姉さんに迎えられ、階段を登り二階の席へ向かった

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天井のカーブも、オレンジ色のランプも、どこか船を思わせる照明や壁の装飾も、どれもいいなと思った
「古町で60余年 コーヒーと共に語られ ときめきの香味をどうぞ」と入口に掲げられている通り、白十字は古町でも歴史のあるお店
こだわりのコーヒーは種類もたくさんで、ランプのやさしい色で染まった店内は本当にゆったり落ち着ける
ああ、静かな古町もいいもんだな
新しい発見だった

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帰りに一階もよく見せてもらった
基本的なつくりは二階と同じ
だけど一階の方が飾り付けも多く、ランプもキラキラとした上品なものだった
でもやっぱり船のような印象は一緒で、わたしはなんだかほっとしてお店を出た
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by chanomibanashi | 2011-11-28 10:00 | 新潟県

佐渡「珈琲 花園」

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古美術と相撲中継を眺めながらのお茶の時間だった
マスター、奥様、お二人もとってもいい方だった
あちこちにわくわくの詰まった、面白い喫茶店と言う印象だ

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入ってすぐ、福助さんたちが大勢でこちらを向いていた
コーヒーや軽食のサンプルを入れるであろうショウケースに大小さまざま並べられているのだ
反対側には今場所の番付表
昔の力士の断髪式の写真パネルも飾ってある
テレビは九州場所の生中継
不思議な雰囲気の中、かわいい赤色のイスに腰掛けコーヒーをお願いした

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お店の中と外の両方から入れる電話ボックスがついている
中のピンク電話は、マスターがレトロな方がいいとわざわざ手に入れたものらしい
そういえば入口のカーテンも淡いピンクの花柄で、なんとなく合っていていいと思った

マスターのコーヒーはサイフォンでいれた丁寧な味
「佐渡に来たのも何かの縁だから」と言って、お店の隅々を見せてくれたり珍しい写真やコレクションも披露してくれた
話は次から次へとどんどん進み、わたしもあいぼうもぐっと惹きつけられた
男らしくて豪快で、魅力的なマスターだなと思った

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「あ、そうか、ここは佐渡だ」

そんな風に感じてしまうくらい、まるで自分の近所の喫茶店のような居心地のよさだった
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by chanomibanashi | 2011-11-27 08:07 | 新潟県

長岡「喫茶 ニューコロムビア」

これほどまで自分の好みにぴったりの喫茶店はそう無い
まさか懐かしの地である長岡で巡り合えるとは想像もしていなかった

大手通を歩いているとき、ニューコロムビアの看板を見かけた
そのフォントや「地下純喫茶」と書かれた札に誘われるまま、階段を降りた

入った瞬間、衝撃と歓喜で表情がおかしくなっていたと思う
「完璧だ…」思わずつぶやいてしまう
本当は叫びたいくらいの気持ちだったのだけど、何とか抑えつつ奥へと進んだ

席を選ぶのも迷ってしまう
入口側のフロアはベージュと茶色のイスが並んだ少し明るい感じ
天井の立派なライトのおかげかもしれない
そして一段降りた奥のフロアはモスグリーンのイスで落ち着いた雰囲気
両サイドの壁は黒っぽい鏡張りで大人っぽかった
奥では地元のおばあちゃんたちのグループがお喋りをしていたので、わたしたちは手前のフロアを選んで腰を下ろした

すらっとして、男前で、愛想のいいマスターが注文を聞きに来る
コーヒーとカフェオレ、ハムサンドもお願いした
それらが運ばれてくるまでの間もわたしはそわそわしっぱなしで、ニューコロムビアのすべてを残さず見たい気持ちでいっぱいだった

切り口が美しい三角形のハムサンドを頬張りながら、温かいカフェオレを飲む
そんなふうに過ごすうちに、奥のおばあちゃんたちが帰って行った
もう我慢もできなくなり、わたしは立ち上がってお店の隅々を見て歩くことにした

誰もいなくなったあとの奥のフロアは、ため息が出るほど素敵だった
遠目から全体を眺めたり、鉄製のパーテーションを近くで見つめたり、壁の手触り、イスの手触りを感じ、そこに座ってみてぐるりと見渡したり
マスターはそんなわたしを見て「へぇ、喫茶店ねえ…」「そんなことして楽しいのかねえ…」などとぼそぼそ言っている
でもその割にはわたしの矢継ぎ早の問いかけに案外ノリ良く答えてくれて、いい人なんだなあとつくづく感じた


「喫茶店なんて無くなって行くんだろうな」と言いつつも、「でも辞めちゃったら毎日何して過ごしていいか分かんなくなるんだろうな」と言うマスター
相反するその二つの言葉がとても重く感じ、お店を出た後もしばらくわたしの頭の中に残った


ニューコロムビアのあの空間には、あのマスターしか似合わない

すべてが大好きで仕方がない喫茶店と言うのは、わたしにとってはそういうことが大事なんだと再確認したひとときだった


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by chanomibanashi | 2011-11-26 05:06 | 新潟県