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初台「ミルク&コーヒー ダンボ」

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入口の扉のそばのボードに「クリーミータイム」とあり、その下には飲み物と軽食のセットメニューが書いてあった
一瞬何のことか分からなかったのだが、その意味を自分なりに理解した時「ああ、こういう言い方もあるんだなあ」と感心してしまった

昔、わたしはファーストフード店でアルバイトをしていた
売上や来客数、よく出るメニューなどを分析する時、一日をいくつかの時間帯に分けてそれぞれ考えていたのを思い出した
朝は「モーニング」、昼は「ランチ」「昼ピーク」、夜は「ディナー」、そんな風に分けていたのだが、その中でも「ランチ」と「ディナー」の間の時間帯をいかに充実させるかがしばしば課題になった
そしてその時間帯のことを<暇な、仕事の無い=idle>から「アイドルタイム」と呼んでいた
当時わたしはこの呼び方があまり好きではなかった
こちらの都合の、しかもネガティヴな言葉だと感じたからだ
また、その時間帯に来て下さるお客様に失礼な気もしていた

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ダンボで「クリーミータイム」の文字を見て、そしてそれがきっと「アイドルタイム」のことだと思い、素敵な言葉に巡り合えたなあと嬉しさがこみ上げた
しかもダンボのお店の中がまさに「クリーミー」という響きがとてもよく合う雰囲気だったので、二重に嬉しかった
しかし実際わたしの解釈が正しいかどうかは、お店の人に聞けずじまいだったので分からない
それでもやっぱり嬉しかった

そしてわたしがダンボを訪れたのもちょうどクリーミータイム
クリーミーソ…、いや、クリームソーダを飲みながら、あまりの居心地の良さに溶けてしまいそうな時間を過ごした
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by chanomibanashi | 2011-09-24 09:23 | 東京・渋谷区

元町「元町サントス」

北野の異人館の見物を終え、シティループに乗って元町へ向かう
バスの車窓から眺める景色は横浜のようにも見え、一瞬わたしは何処にいるのだろう?という感覚になった
南京町のバス停で降り、元町商店街のアーケードを歩いた

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ホットケーキが美味しいという元町サントスに入る
一階席はほぼ満員だったので、階段を上って二階席へ
緑色のイスと茶色いテーブルが落ち着いた雰囲気
窓の外にはアーケードの賑わいが見えた

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ホットケーキをコーヒーとセットでお願いした
大好きなクリームソーダも合わせて頼んだので、テーブルの上はぱっと明るく楽しい雰囲気になった

きれいに焼かれた二枚重ねのホットケーキは素朴でふかふか
オーソドックスと言えばそうなのだが、かと言って自分がいくらうまくやってもこういう風には出来ないわけで、やっぱりホットケーキを売りにしているだけのことはあるなあと当たり前の感心をしてしまった
コーヒーはとても強い味わいで、普段アメリカンばかり飲んでいるわたしには特に濃く感じた
だけどそれがホットケーキの丸い味わいとうまく対になっているようにも思えた

元町の人たちは、こんなに素敵な喫茶店が身近にあっていいな
商店街のお買いもの帰りにいつでもホットケーキが食べられるなんて
なんていい所なのだろう

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「珊都異知」、かっこいいね!
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by chanomibanashi | 2011-09-23 22:15 | 兵庫県

駒込「珈琲専門店 瀬呂里」

瀬呂里のカフェ・オ・レ
あの甘くてふんわりした感じ
ミルクとコーヒーの仲良し加減がなんとも絶妙
それに上品なカップ
わたしの中で今までで一番おいしいカフェオレだった

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仕事の帰りに駒込で途中下車をして、瀬呂里に寄った
レトロなカーテンの掛かった扉を開けると、ちょうどいい広さの喫茶空間が現れた

扉のそばの席は電車のボックス席を想像させる
カウンターの壁にはきれいなレモン色のタイルが貼られていていいアクセントになっている
本当にいい色だ
奥にあるトイレの扉の「瀬」「呂」「里」が面白い
マスター曰く、昔はカタカナ語にそれっぽい漢字をあててお洒落に表現するのが流行ったのだそうだ

この日はわたし一人で、マスターと色々なお話をした
程よい距離感を持った話し方と聞き方が印象的
どんなお話の間でもいつでも優しい表情でいてくれる
そんなマスターを見て、こういう大人になりたいと思った
マスターの会話のセンスとか感覚がかっこいいと思ったのだ

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「30年ぐらいコーヒーをいれ続けても、これはと思える本当においしいコーヒーは数えるほどしか無かったな」
そんなふうにマスターは言った
豆の状態、水、天気、マスター自身の調子、そういったものが全部ぴったり来て初めておいしくなるのだ
コーヒーって奥が深い

そんなマスターのコーヒーへの情熱が嬉しかった
お客の前でああいうふうに言えるのは、普段の一杯一杯にもしっかり自信と誇りを持っているからだろう
本当においしいです、マスターのいれるコーヒー

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瀬呂里の夜は長い
仕事の帰りにまた寄ろう
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by chanomibanashi | 2011-09-18 03:51 | 東京・豊島区

酒田「ケルン」

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「雪国」をご存じだろうか
雪を思わせるグラスのふちの砂糖と、グラスの底のグリーンチェリーが美しい、冬にぴったりのカクテルである
残念ながらわたしはお酒が飲めないこともあって、雪国のことは詳しく知らなかった
しかしとても有名なカクテルらしく、戦後の日本が生んだカクテルの傑作とも言われているのだそう
今度実家に帰ったら、父が持っているカクテルブックで調べてみよう

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酒田にあるケルンは、その雪国の考案者のお店
昼間は喫茶店として営業しているということで、ある日の昼下がりに入ってみた

カウンターの奥にはさすがにお酒のボトルがたくさん並んでいた
それでもテーブルの席は木のぬくもりのある落ち着いた感じで、喫茶店の空気に包まれている
お店全体がまるっきりバーのようだったらどうしようと心配していたのだが、これなら大丈夫とほっとして席についた

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雪国のことが書かれた雑誌の記事や新聞の切り抜きを読みながら、乾いたのどを潤した
カウンターの方からはときどき、マスターとお客さんの庄内弁が聞こえてくる
酒田の柔らかな訛りはいつ聞いてもいいなあと思う

あまり長居はしなかったが、この建物の趣ある雰囲気と、カクテル「雪国」のロマンあふれるお話がいい具合に混ざり合う素敵なひとときだった

コーヒーもアイスティーも美味しかったけれど、本当はお酒が飲めたらいいのに
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by chanomibanashi | 2011-09-17 23:56 | 山形県

上総湊海水浴場の駐車場「保護色ねこ」

猫の写真がたまってきたので、猫カテゴリもつくってみます
一応わたしのブログのテーマは「散歩して、喫茶店 ときどき猫」ですから

同時にライフログにも猫関連の書籍をいくつか挙げてみました
有名どころばかりですが、どれも大好きな作品です
喫茶店のことはもちろんですが、そのほかでも何かご質問やご意見などありましたらお気軽にコメントを残してくださいませ

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さて、今日のねこちゃん
海岸近くで会ったとても人懐っこいねこです
体の色を巧みに利用したかくれんぼを見せてくれました
三枚目が今日のハイライトです
この見事な保護色、一度騙されてみましょう!

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上手だね、かわいいね、と声をかけると目を細めて小さく鳴いていました
次の電車までだいぶ時間があったわたしは、しばらくこの子と遊びました

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お別れの時には、こんな悩ましい(というより単に脱力かもしれない)ポーズでお見送りしてくれました
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by chanomibanashi | 2011-09-10 22:22 | ときどき猫

秩父「パリー食堂」

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以前から行ってみたかった秩父へひとり出掛けた
どうしても訪れたい洋食屋があったからだ
登録有形文化財に指定されている「パリー」である

西武秩父駅から数分歩き、お肉屋さんの角を曲がったところにパリーはあった
金色に輝くパリーの文字
よくぞ残っていてくれた、そう声をかけずにはいられない圧倒的な佇まい
涙が出そうになるくらいの感動だった

平日、しかもお昼時も過ぎた時間だったのでわたしのほかにお客はいなかった
オムライス、ラーメン、カツカレー…
いろいろ悩んでソースカツ丼に決めた
わたしは卵とじのカツ丼よりソースカツ丼の方が昔から好きである
スキンヘッドと白いあごひげが素敵なご主人が厨房へ消え、静かな空間においしそうな音が聞こえてきた

カツ丼を待つ間、窓際に置かれた本をぱらぱらと読んだ
パリーのことも書いてあり、お店の歴史など興味深かった
壁に目をやると、秩父夜祭のポスターがたくさん貼ってあった
山車の豪華さや美しさ、人々の躍動が伝わるポスターばかり
冬のお祭りか、きれいだろうな、などと思いながら眺めているとカツ丼が出来上がってきた

「ぱりー」と平仮名で書かれたかわいいどんぶりが目の前に運ばれた
一気に嬉しくなってふたを開けると、素朴ながら美味しそうなカツが現れた
ソースの味が懐かしく、それをしっとり纏ったあつあつのカツがしみじみと美味しかった
そしてなぜか胸がきゅんとなり、恋しさのような感情がこみあげてきた
こんな気持ちでお昼ご飯を食べたことなんてあったかな
不思議で貴重な時間だった

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初め少しだけ怖そうに見えたご主人も、お話してみると笑顔が素敵で静かな口調の方だった
確かパリーには看板猫ちゃんがいると記憶していたのでそのことを尋ねると、去年19歳で亡くなったと教えてくれた
ご主人が寝るときは一緒にお布団にいたし、夜出掛けたりするとじっと帰りを待っていてくれたのだそう
少ししんみりしてしまったが、テレビや雑誌の取材のこと、それらを見て遠くからやってきたお客さんのことを話すときのご主人はとても嬉しそうだった

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お店を出てもしばらくはそこから離れられず、ひとりぼんやりと外観を眺めていた
なんだか夢を見ていたような心地だった
パリーでの時間はわたしにとってどこかファンタジーのようにさえ感じられた

いつまでも忘れたくないパリーのお店と味
いつまでも忘れたくないパリーで感じたあの不思議な気持ち
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by chanomibanashi | 2011-09-09 08:11 | 洋食

大森「珈琲 モナリザ」

中の様子が見えそうで見えない青い扉
モナリザ、と古めかしく書いてある

その扉を開けると、正統派のマスターが迎えてくれた
腕にネームの入った白いシャツと黒いベスト
古いけれどきれいに整えられたお店の雰囲気にぴったりのマスター
こういう風景を目にする時が、喫茶店をあちこち訪ねる中で最も安心する時の一つである

二階もあるが、今は使っていないとのこと
一階だけでもじゅうぶん素敵なので満足だったのだけど、階段のあるお店に入るたびわたしはその先にある空間をいろいろ想像して楽しむのが習慣になっている

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外はじめじめ暑い日だったけれど、ありがたいことに程よく気持ちよくエアコンが効いていた
メニューも見ずにホットコーヒーをお願いした
濃い目で、じっくり美味しい味がした

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「チモトの看板、あまり見かけない茶色ですね」
わたしにとって緑色のチモトのほうが見慣れていたので、マスターに質問してみた
「ああ、あれは古くて、緑のやつは新しいんだよ」

モナリザでひとつ、喫茶店についての知識が増えた
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by chanomibanashi | 2011-09-01 19:23 | 東京・大田区