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早稲田「珈琲 バロン」

お正月休みも終わり、街がだんだん通常通りになり始めたころ
早稲田のあたりをぶらぶら歩いた
途中寄った郵便局では、新年ということもあり龍の切手に風景印を押してもらったり
そんなことをしながら「新しい年が始まったんだなあ」なんて考えつつ、その足で朝食をとるためにバロンに入った

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この日はまだ誰もおらず、マダムがひとりカウンターに腰かけていた
想像以上に広い店内
全部を見渡したかったので、わたしは一番端っこの席を選んだ
座ってすぐ、背中に気配を感じたので振り返ってみると、そこには立派な甲冑があった
他にも興味深い装飾がたくさんでわくわくしたけれど、まずは朝食を食べなくては
モーニングセットは無いようだったので、コーヒー付きのトーストをお願いした

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サクサクのトーストと、少し濃いコーヒー
どちらも美味しくいただいて、もう待ちきれない気持ちいっぱいで、お店を隅々見せていただいた

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奥行きのある店内は、統一感があって良い雰囲気だった
ステンドグラスやシャンデリア、さまざまなモチーフ、どれも上等で豪華

大きくゆったりした一人掛けのソファがとても気持ち良くて「なんだか眠ってしまいそうです」と言うと、「でもね、みなさん割と長居しないのよ」とマダムはほほ笑んだ
バロンのマダムはとても美しい人で、話し方も上品だった
最近の早大生のこと、マダム自身が興味のある喫茶店のことなど、だいぶ長い時間話していたと思う
マダムの人柄や雰囲気に触れ、美術館で素敵な絵画を観たときと似たような豊かな気持ちになれた

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お店の一番奥に、仕切られた小さなスペースがある
聞くとそこは早大生の専用スペースだそうで、学生たちの私物も置かれている様子だった
「勝手に触ると悪いと思って、そのままにしてるの」とマダムが教えてくれた

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そしてわたしがバロンで一番気に入ったのが、この12星座のモチーフ
かわいくてロマンチックで、飽きずにずっと眺めていた

バロンは本当に充実の空間だった
あのふかふかのソファでまた一休みしたいなと思う
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by chanomibanashi | 2012-01-28 08:06 | 東京・新宿区

新三河島「喫茶室 白樺」

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「和風喫茶」って、素敵な響き
通い慣れたようないつもの喫茶店とは違った感じなのだろうか
楽しみな気持ちとともにドアを開けた

入ってすぐ、紫と白のパーテーションが目に飛び込んできた
こういうのあまり見かけないな、個性的だな、なんて考えながら足元に視線を落とすと、そこには鯉が泳いでいた
ほかにも障子があったり瓦屋根のデザインのカウンターがあったりして、ああ、和風だなあとしみじみ納得した

時間ぎりぎりで申し訳ないとは思ったけど、朝食がまだだったのでモーニングサービスをお願いした
待っている間にそれぞれのテーブルを眺めてみると、広告で折られたゴミ入れが一つずつ置いてあることに気がついた
しかもそれらはすべて同じ形ではなく、折り方の違う新潟式と山形式(←わたしが勝手にそう名付けているだけだが)の二種類があったことで更に興味が湧いた

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トースト、コーヒー、ゆでたまごのモーニング
たまごの黄身がいい具合で、コーヒーも好みの味
いい気分でいただいた

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食事を終え、お店の奥さんと話をした
どうしても気になったゴミ入れのことを訊くと、やはり一方のゴミ入れは山形出身のお客さんが折ったものだと教えてくれた
白樺にはなぜか北の地域出身のお客さんが多いらしく、みんなコーヒーを飲みながらそれぞれのゴミ入れを折ってくれるのだそう

「あなたもひとつ持っていっていいわよ」と奥さんが言うので、山形式をひとついただいた
そういえばわたしのところでも祖母や母が折っていたな
そんなことを思い出して懐かしい気持ちになった

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by chanomibanashi | 2012-01-19 02:08 | 東京・荒川区

大塚「喫茶 えんどう豆」

仕事で大塚に行くことが多い
駅の近くにはいくつか喫茶店はあるが、その中ではえんどう豆に一番よく行っていると思う

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姿勢がよく、丁寧で優しいマスターが素敵
わたしはいつもモーニングセットをお願いしている
コーヒー、トースト、ゆでたまごと、いたってシンプル

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トーストは全体にバターが塗ってあり、隅の方にちょこんといちごジャムが乗せてある
たまごは黄身が絶妙で、八分ゆでといった感じ
コーヒーは酸味が弱めの苦め
朝のひとときに、ほんとうに丁度いい具合のモーニングだ

食べながら他のお客の注文に耳を傾けてみる
「ここのオレンジジュース、フレッシュだからわたし好きよ」
「トーストは耳取って、ジャムもいらないや」
ほうほう、なるほど
こういった常連さんの声を聞いて、わたしの次の注文にも活かしてみたりするのである

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レジの近くには各社の新聞が揃っていて、しかもきっちりきれいに並べられていた
マスターはきっと几帳面な方なんだろうと思うし、こちらもとても気持ちがいい
壁にはフーやビートルズのパネルが飾ってあり、それらが時を経ていい色をしていた

朝9時になると、常連のおばさまたちが続々とやってきて早速お話を始める
入れ替わるようにわたしは仕事へ出掛ける
大勢で賑やかに過ごすあのおばさまたちにも、一人のんびり過ごすわたしのような人にも、えんどう豆のセピア色の空間は平等に平穏を与えてくれるに違いない

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この日わたしが座った席の横には、さまざまな形のろうそくのコレクションが飾ってあった
その中でも白い猫ちゃんが愛らしくて「これとってもいいですね」と話しかけると、マスターはにっこり笑顔を向けてくれた
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by chanomibanashi | 2012-01-14 23:59 | 東京・豊島区

暮しの手帖社「花森安治のデザイン」

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2012年、一番初めに買い求めた本です
雑誌「暮しの手帖」の創刊者である花森安治さんの描いた表紙画や挿絵たちがたくさん詰まった、とっても美しい一冊です

わたしは中学生のころから「暮しの手帖」を愛読しています
内容ももちろんですが、当時のわたしはどちらかというと「こんな絵が描けたらな」とか「こういうフォントが素敵だな」とか、そちらの方が楽しみでした
しかしあれから10年以上経ち、今のわたしの目線で読むと、実にためになる生活の参考書であることに気がつき始めました
大震災が起きた今だからこそ、ということもあるのでしょうが、日々の暮しの大切さが身にしみるようになったのです

喫茶店をあちこち廻っていても、震災以前と以後では会話の内容やお店の雰囲気も少し変わった気がしています
そしてわたしは、喫茶店での様々な出会いを大事にしようとよりいっそう思うようになりました
一時間にも満たない滞在かもしれないけれど、一軒一軒の喫茶店を隅々まで忘れたくないし、それらの場所で見聞きしたことをわたしの生活を充実させる栄養にしたいのです

今回「花森安治のデザイン」をひととおり眺めて、そんな気持ちを新たにしました
ずっと昔から人々の暮しを見つめ続けた花森さんのことばや、そこに添えられる絵の数々に、おおいに元気づけられた2012年の始まりであります
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by chanomibanashi | 2012-01-09 23:59 | 読んで下さるみなさまへ