保土ヶ谷「喫茶 トロンボ」

保土ヶ谷駅を降りてすぐの東口商店街に度肝を抜かれた
戦後からほとんどそのままの形で続く商店街らしく、まさしく本物のレトロだった
ここは横浜なの?国道一号線なの?と混乱してしまいそうな古さだったが、これがまたかっこいい

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そんな東口商店街の中にトロンボがあった
日の丸を模したようなオレンジ色のライトが優しく誘うように灯っている
ああ、とても好きな雰囲気だ
外観を見ただけですぐにそう感じ、嬉しくなっていそいそと扉を開けた

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店内は奥に向かってやや広く、手前より奥の方が一段下がった段違いのフロアになっている
そしてそこに置かれているソファは見事なレトロストライプ
昔自宅にあったものとよく似た柄だったので、感激と懐かしさでいっぱいになった
造花や絵画が飾られ、流れるのはクラシック音楽
優しい表情のマスターにモーニングセットをお願いした
出来上がるのを待つ間、別のお客さんのピラフがとってもいい匂いで美味しそうだった

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そしてわたしのモーニングセット
豪華なうえにひとつひとつが丁寧
たまご焼きも、厚切りトーストも、コーヒーも、どれも美味しくて嬉しかった

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わたしがトロンボに出かけたのは去年の夏、暑い暑い日だった
その時マスターの奥様は49年お店を続けていると仰っていた
ということは、今年は節目の50年
なんだかまた出かけてみたくなった

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# by chanomibanashi | 2012-06-29 16:00 | 神奈川県

新中野「COFFEE & SNACK ミロン」

ミロンはわたしの喫茶フレンドが過去に訪れた喫茶店
わたしもいつか行こう行こうと思いつつ、やっと行けたのが去年の冬だった

朝の10時すぎ
前を通りかかるとまだ中は暗く、札も準備中
一体何時からやっているのだろう、もしや今日はお休みだろうか、などと考えながらぶらぶら時間をやり過ごした
11時頃になって再度覗いてみると、中が明るくなっていて心底ほっとした

店内はとても古く、時代を感じる
外から見た印象では小さなお店かと思っていたが、実際は奥行きがあって意外と広かった
棚には漫画がずらりと並んでおり、わたしはその中から水木しげる先生の『昭和史』を選んで席についた

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時が止まったようなセピア色の空間に、鮮やかな赤色の椅子
そんな対比に哀愁と美しさを感じながら味わうミロンのブレンドは濃いめ
店内の奥には、六角形のパネルと鏡を組み合わせたひときわお洒落な壁
昭和のスナックの写真で似たようなデザインを見かけたことがあったのでマスターにそう伝えると、ミロンでも昔はアルコールを出していたそう
今にも増してさぞ煌びやかな雰囲気だっただろうと想像した

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次は夜のミロンに行ってみようと思う
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# by chanomibanashi | 2012-06-26 03:06 | 東京・中野区

亀戸「コーヒースタンド キャット」

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中の見えない濃い扉
こういった扉はやっぱり緊張する
しかし中は本当に素敵で、一気に気に入ってしまった

細身ですっとした佇まいのマスターは、ぱりっと白いワイシャツとネクタイがきまっていた
キャットは40年も続くお店で、現在は体調と相談しながらお仕事をしているそう
「利益より健康」と、マスターは少ししみじみと言った

薄暗くシックな雰囲気の店内はお酒を飲むシチュエーションにも合いそう
すっきりとしたカウンターも、入り口そばの個室気分のテーブルも、奥の一段上がったムードある空間も、どれもいいなと思えた

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キャットのモーニングは13時までと、比較的遅くまで注文できる
しかも安い
バックビートが心地よいファンクを聴きながら、わたし自身少しずつキャットの雰囲気に溶け込んでいくような気がした

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帰ろうとした時、マスターと奥様が「タロウちゃん入院してるし…」などと話していた
どうやらマスターの猫のことらしい
この時は時間があまり無くて詳しいことが分からないままお店を出たのだけど、この日を境にわたしはタロウちゃんのことが心の隅っこで気になるようになったのだった

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あの日から一年
亀戸天神社へお参りに行った帰りにキャットに立ち寄った
タロウちゃんのことをマスターに尋ねると、実はタロウちゃんは飼い猫ではなく可愛がって世話していた野良猫だそう
そのタロウちゃんはあの時入院し、そしてそのまま別の優しい人に引き取られて幸せに暮らしていると教えてくれた
心温まるいいお話だなと、じーんとしてしまった

この日は前回よりたくさんお話ができた
マスターが若かりし頃夢中になったものの話、お店を開いたきっかけや当時の様子など、それらすべてが興味深くてかっこいいエピソードばかり
「いい時代だったよ」と振り返るマスター
当時のマスターは相当もてていただろうな、きっと
今でもダンディで素敵なマスターの横顔を見ながらわたしはそんなふうに思った

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お店の名前の通り、猫好きなマスターがカウンターに立つ喫茶店
さらに、そんな名前とマスターに誘われるように猫好きなお客がやってくる喫茶店
かく言うわたしも、その一人である
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# by chanomibanashi | 2012-06-22 02:22 | 東京・江東区