池上「喫茶 コボちゃん」

池上には事前に調べた気になるお店がいくつかあった
しとしとと小雨の降る5月のある日、それらを探すべく初めて池上をぶらぶら歩いた
しかし調べたお店はそのほとんどが閉店しており、しかもほんの数ヶ月前までは営業していたりとますます残念な事態となってしまった

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さっぱりしない天気もまたわたしの心を暗くした
ため息をつきながらとぼとぼ歩き、この日最後に訪れたのが喫茶コボちゃん
冴えない気持ちのまま席についたのだけど、このお店のたくさんの魅力に触れるたびに暗いことの色々をすっかり忘れて、とても楽しい気持ちになれたのだった

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まずはメニュー
手書きの絵や文字がとても可愛い
分かりやすいし、楽しいし、何より美味しそう
あれこれ悩んでこの日はベーコンエッグセットをお願いした
本棚で見つけた植田まさし先生の『コボちゃん』を読みながらのんびり待った

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ワンプレートにベーコンエッグ、トースト、ポテトサラダが乗っている
トーストはほんのり甘くて香りもいい
たまごの焼き加減も良く、さりげなく置いてくれたお醤油も嬉しかった
(わたしは目玉焼きを食べる時、白身には塩コショウ、黄身にはお醤油をかけるのがお気に入り)
この時のお客はわたしだけ
お店の奥さん二人の楽しそうな世間話を心地よく聞きながら、嫌なことや残念な出来事も気にならないくらい穏やかな気持ちになっていった

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メニュー同様、壁に貼られた絵もとても上手
もしかして植田先生ご本人が…?と思って尋ねるとそうではないとのこと
お店の奥さんに訊くと、こういった絵やデザインが得意な人に頼んで描いてもらったのだそう
「絵でも何でもこういう才能があるっていいわよね」と奥さんが言うので、本当にその通りだと思い、わたしは何度も頷いた

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植田先生の許可をもらったというお店の屋号
そして、あの漫画同様にほのぼのとしたあたたかいお店であることがとても嬉しかった
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# by chanomibanashi | 2012-06-01 05:00 | 東京・大田区

両国「コーヒー&スナック ホルン」

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まずはこちらをご覧いただきたい
両国の喫茶店ホルンの、入口へ続く階段だ
よく見ると山の名前と高さが書かれている
しかも階段を上るにつれて、山も高くなってゆく
なんてお洒落なんだろう
わたしは一歩一歩丁寧に、入口のある一番高い頂を目指した

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両国はよく訪れた場所なのに、不思議とホルンに目が行くことが無かった
いつも真っすぐ国技館に行っていたからかもしれない
店内にはマダムが一人、カウンター横に座っていた
「お好きな所へ座ってね」「両国は初めて?」など、穏やかに話しかけてくれた
ホルンまでの道中色んな事があり、しかも気温の高い日だったので冷たいものが欲しかった
アイスコーヒーかアイスティーならできるとのことだったので、アイスティーをお願いした

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赤と黒のイスが交互に並んでいて、テーブルには真っ赤なシュガーポット
ランプの形、輪っかがつながった暖簾のような仕切りも可愛らしい
わたしが座った席は程よく薄暗くていいムードだった
オリジナルのコースターと共に運ばれたアイスティーを飲みながら、朝見逃した連続テレビ小説の再放送をのんびり観たりして過ごした

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マダムとは両国の話、力士の話をしたりした
ホルンには何と言うか、浮世離れしたような、独特の不思議な時間が流れていたように思う
いつまでもここに居たいと心から感じた
わたしにとってホルンという喫茶店は、「大好き」なんて言葉では安っぽくてとても表現しきることができない
そんなお気に入りの喫茶店がまた増えて、わたしはとても幸せである

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「またいらっしゃってね」と優しい言葉で見送ってくれたマダム
もちろん、また必ず
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# by chanomibanashi | 2012-05-28 08:06 | 東京・墨田区

西川口「レストラン カフェ ラボ」

一度前を通りかかった時は、団体のお客さんもいたりとほぼ満員だった
西川口の街をしばらくぶらぶらした後に再度訪れ、少し落ち着いたことを確認してラボに入った

それでも先客は数組おり、繁盛しているんだなと改めて感じた
喫茶店というよりレストランの趣の方が強く、食事メニューがとても充実している
サンドの種類も多く、わたしはその中から生ハムとチーズのトーストサンドをいただいた
飲み物にはアイスレモンティを

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マスターは気さくにお話して下さる親切な方だった
もともとは写真屋さんだったそうで、ここでようやく「ラボ」の意味を理解した
デジカメやプリンタをそれぞれ個人が持つ現代
そんな時代の流れとともに写真屋の需要は減ってしまった
そこで、屋号はそのままに喫茶店を始めたのだそう

店内は家族やグループでも楽しめそうな雰囲気
テーブルも広め
窓が大きく取ってあるのも開放的で明るかった

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そして、このよく目立つ大きなひさし
わたしの一番のお気に入りだ
古いながらも現役、しかも破けも見当たらずまだまだきれい
「ラボ」のフォントもいいし、色合いもいいし、とにかくとても立派だった

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「写真屋さん、喫茶店と続いてきて、将来はどなたかが引き継いで行くんですか?」
「え、次の代?…じゃあ、あなたどう?」
「いやいや!こんなにたくさんのメニュー作れませんよ!」
そんな冗談を交わしながら、和気あいあいと笑い合った
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# by chanomibanashi | 2012-05-26 00:00 | 埼玉県